株式会社文藝春秋を訪問しました
東京在住時代からご縁の続く編集者・薗部さんとお会いするため、東京都千代田区の株式会社文藝春秋を訪問しました。久しぶりの再会となり、メディアとクリエイティブについてじっくりと意見を交わす貴重な機会となりました。
薗部さんは現在、同社にて「文春ムック 週刊文春エンタ+(プラス)」の編集を担当されています。エンターテインメントに特化した誌面づくりを担われており、いわゆるスキャンダルとは一線を画す、文化的で前向きな情報発信に力を注いでいらっしゃいます。かつては宝島社の『このマンガがすごい!』編集長も務められ、多くの読者に支持されるメディアを世に送り出してこられました。
私自身、キャリアの出発点は雑誌のデザイナーでした。誌面構成やビジュアル設計を通して、編集者と共に一冊の世界観をつくり上げる仕事に携わってきました。その後、活動の幅を広げ、広告全般のデザイナーとして、企業や行政の広報物、プロモーションツールなど多様な媒体の制作にも取り組んできました。
編集者とデザイナーは、誌面というひとつの世界を共につくり上げるパートナーです。企画意図や読者像を共有しながら、限られたページの中でどのように情報を構造化し、魅力として立ち上げていくか。編集者の方々と対話を重ねながらページを紡いできました。その中のお一人が薗部さんです。互いの専門性を尊重しながら、一冊の完成形を目指して試行錯誤した日々を、懐かしく思い出しました。
今回は「メディアと行政」をテーマに、薗部さんの具体的な事例や視点を共有いただき、大変示唆に富む時間となりました。メディアの形態が多様化した現代において、私たちは日々あらゆる情報に触れ、その影響を受けながら生活しています。だからこそ、情報をどう扱い、どう届けるかという姿勢が問われています。
行政の発信も例外ではありません。単なる告知や広報ではなく、市民の理解と共感を得るための「伝わる設計」が必要です。正確であることはもちろん、背景や意図まで丁寧に伝える編集的視点、そして視覚的に整理し、分かりやすく構造化するデザインの力が不可欠です。
雑誌制作で培った構成力と、広告デザインで磨いてきた伝達力。その両方を併せ持つ市議会議員として、情報の本質を見極め、複雑な課題を整理し、市民にとって理解しやすい形へと再構築していく。その役割は、これからの行政においてますます重要になると感じています。
メディアと行政、そしてクリエイティブの可能性について、改めて深く考えさせられる一日となりました。
