つくば市と上郷地区周辺の有機生産者による意見交換会が開催
つくばいしだファームにて、つくば市と上郷地区周辺の有機生産者による意見交換会が開催され、私も参加しました。
つくば市からは市長をはじめ、健康教育課、農業政策課が参加。
生産者側からは、HATAKEカンパニー、モアークグループ、オーガニックファームつくばの風、オーガニックハイツ、ベジライフ、JAつくば市給食部会の皆さんが参加されました。
私もアオニサイファームとして、また市議会議員の立場から参加しました。(アオニサイファームは有機栽培ではありません)
以下は、現状の課題と今後の展望に関する主な意見交換の内容です。
【1. 流通とコストの課題】
・物流のボトルネック
都内(太田市場など)への配送ルートは確立されていますが、市内への「ラストワンマイル」の物流網が弱く、地元への供給はコスト高になっているという課題があります。
・価格差の正当化
慣行栽培との価格差はおよそ2割程度が目安とされていますが、環境保全や社会的価値など、有機農業の意義について消費者の理解を得るための啓発がまだ十分とは言えません。
【2. 学校給食導入への障壁】
・供給の不安定さと契約ルール
給食は1か月前の入札で、欠品が認められない仕組みとなっています。一方、有機栽培は天候による収量の変動が大きく、生産者にとっては責任感や心理的なプレッシャーが大きく、参入のハードルとなっています。
・規格外品の活用
事務手続きや調理時間の制約もあり、規格外品(B品)の受け入れが難しい現状があります。下処理センターなどのインフラ整備が求められています。
・入札の透明性
落札価格が公表されておらず、生産者がどの程度の価格で提案すべきか判断しづらいという課題も指摘されました。
【3. 行政への要望と支援策】
・堆肥センターの設立
もみがらなど農業残渣の処理に困っている農家も多く、地域内循環を進めるための堆肥センターの設立は長年の要望となっています。
・補助制度の改善
新規取得だけでなく、JAS認証など維持・更新にかかる費用への継続的な支援が求められています。
・市民や子どもへの食育
農業体験などを通じて、有機農業の価値を市民に広める取り組みを行政主導で進めてほしいという意見もありました。
【4. 今後の展開】
・「流通革命」の計画
つくば市では、加工・貯蔵・レストラン機能を兼ね備えた拠点の整備が検討されています。実現すれば、農産物の調達や流通の仕組みが大きく変わる可能性があります。
・ゆるやかなネットワークの形成
JAの枠を超えて生産者同士が助け合い、物流をシェアしながらブランド化を図る「つくばオーガニック」のような共同体づくりへの機運も高まりました。
【まとめ】
市長からは、
「給食のルール改善(価格公表や2割程度の価格弾力性)」
「流通システムの構築」
「補助金制度の使いやすさの向上」
について、前向きに取り組む姿勢が示されました。
今回は、つくばいしだファームの石田さんが中心となり、地域の有機生産者が初めて一堂に会しました。
この集まりをきっかけに、今後も定期的に集まり親睦を深めながら、つくば市とも意見交換を続けていく予定です。生産者が生産しやすい制度づくりが進むきっかけになったと感じています。
私も石田さんとともに、このつながりをさらに有意義なものにしていきたいと思います。
つくば市には、一次産業に携わる多くの方々がおります。
その一人ひとりが働きやすい環境を整えていくことが、行政の大切な役目だと考えています。
私自身も農業者という立場の中で、一次産業の大切さを伝えながら、働きやすい環境づくりに努めてまいります。





